皆さんこんにちは。Rakuです。
以前公開した自己紹介のページで「国際バカロレア認定校に特待生で入学した」という文章があったと思います。今回はその国際バカロレアが何かということについて元IB生がコメントしたいと思います。
これから国際バカロレアを受けようと思っている方に少しでも参考になってほしいと思います。
また、私はブログだけでなくXとYoutubeもやっているので、フォローしてくれると嬉しいです。
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1. 国際バカロレアとは?
国際バカロレアというのは、スイスのジュネーブに本部を置く国際的に通用する教育プログラムです。国際バカロレア教育を通して取得する資格IB Diplomaは全世界共通で普遍的な価値を持ちます。
皆さん、英検はご存じですよね?
英検は日本国内だと英語能力の証明として使えるのですが、実は海外では「英検?なにそれ?」状態なんです。つまり英検は全世界共通の価値を持たない資格なんです。
では、皆さん。IELTSやTOEFLはご存じですか?
これらのテストは、日本国内だけでなくほぼすべての国において英語能力の証明として使えます。つまり、IELTSやTOEFLは全世界共通の価値を持つ資格ということになります。
国際バカロレアも同様です。
そして、このIB Diplomaを取得することで点数に応じて世界中ほぼすべての大学への入学が可能になります。すげぇ。
そんなとても魅力的な資格であるIB Diplomaですが、その有用性にこたえるよう、難易度は鬼畜になっております。
2. 国際バカロレアの難易度は?
結論:鬼畜
はい。難易度は鬼畜です。まずプログラムの内容的に我々は教科科目を6教科とCore科目3教科を受講する必要があります。そして、それらのほぼすべての教科が高校の勉強の範囲に加え大学レベルの内容も扱います。
さらに、各教科ではIA(Internal Assessment)またはIO(Internal Oral)と呼ばれる論文執筆などのハードタスクも課されます。少しまとめてみました。
左からグループ名・採点方法・私が選択した教科となっています。
【教科科目】(合計7点×6教科の42点満点)
Group1: 第一言語 | IA+最終試験結果により点数が付与される | Japanese A lit
Group2: 第二言語 | IO+最終試験結果により点数が付与される | English B
Group3: 個人と社会 | IA+最終試験の結果により点数が付与される | History
Group4: 理科 | IA+最終試験の結果により点数が付与される | Biology
Group5: 数学 | IA+最終試験の結果により点数が付与される | Mathematics A&A
Group6: 芸術 | 主に提出物の出来に応じて点数が付与される | Visual Arts
【Core科目】(最高3点)
EE(Extended Essay): 約一年をかけて論文を執筆する
TOK(Theory of knowledge): 知るとは何かという問いをひたすらに探究
CAS(Creativity, Activity, Service): 課外活動
——————————
合計45点満点
こんな感じになっています。よく誤解されるのは、「あれ?言語文化とかやらないの?」といった日本の一般的な高等教育を受けないのかという点です。
私の学校では、一年生の時のみ日本の高等教育を受け、二年次から三年次までは日本の高等教育は受けず、IBのみを受講します。
なので、数学Bや世界史探求といった二年次以降の日本の教科についての知識は皆無です笑
見てわかる通り、忙しすぎるんですよね。私も本当はバイトとかしたかったし、放課後友達とゲームセンターなどに通ってみたかったんですが、そんな時間ほぼありませんでした。
なので、IBへの入学を考えている方は、一般的な高校時代の青春というのはある程度失う覚悟が必要です。もしキラキラした青春を送りたいのであれば、一般的な高校へ通うべきです。
3. IBに入るメリット・デメリット
メリット
正直IBに入るとたくさんのいいことがあります。特に大学進学にかかわること。
まずは、日本だけでなくほぼすべての世界中の大学への学部直接入学が可能になることです。ファウンデーションコースという一般教養課程のようなコース(一年くらいかかる)をすっ飛ばして、学部へ直接入れます。
また、IB Diplomaを取得できずとも、IBコースにいたという事実のみで総合型入試などで恐ろしいくらい有利になります。そのくらい教育機関からは好待遇を受けています。
さらに、学部入学後もほかの生徒がはじめての論文執筆や本格的な実験に苦しむ中、我々はIBですでにいやになるほどやってきているので、すぐに環境に順応できます。(即戦力)
あとは、IBスコアに応じた特別奨学金ももらえることがあります。
このようにメリットが盛りだくさんです。
デメリット
大量にメリットを上げましたが、デメリットももちろんあります。
まずは、先述の通り難易度が極めて高いということ。大学レベルの内容も扱うため、最低でも高校入学時点で偏差値70近くないとハイスコアは厳しいと思います。(個人の解釈)
また、授業も半分以上は英語で行われる(数学や芸術なども)ので、高校入学時点での英語レベルは英検二級~準一級は欲しいところです。僕は高校入学当時英検二級で入学しましたが、正直それでも授業についていくのは大変でした。
あとは、青春ができないという点です。ボランティアを通して地方へ行ってみたり、浜辺でゴミを拾ったりなどといった、一般的な青春とは呼べないような経験はできるものの、放課後遊びに行くなどはあまりできません。彼女ほしかった。
まとめ
以上のように、国際バカロレアプログラムは世界最難関レベルの難易度を誇りながらも、その大量の利点によって、多くの人々を魅了しています。
正直僕も、つらかったけどIBいてよかったと思っています。
もし、この記事が好評であれば、各教科の勉強法や論文の書き方なども投稿していこうと思います。
参考になればうれしいです。



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